女性は男性に比べて恋愛に淡白だと言われています。
最近では、「草食系男子」「肉食系女子」という言葉が流行り、性差による恋愛関心度は変化しています。
しかし、基本的には男性の方が恋愛に積極的なのです。
この女性の恋愛への淡白さは、その場の女性比率が多いほど強くなるとされています。
女性が多い職場では恋人のいる女性が少なくなる!?
ノースカロライナ大学のジェレミー・ウェッカーは2001年~2002年の全米4年制大学の男女比を調べ、1000名を対象に恋人の有無を調査しました。
結果、女性が多い大学ほど、ボーイフレンドやデートの回数、恋人の人数も少ないことが分かりました。
ウェッカーは女性が多い職場では、恋愛に奥手になりやすいとしています。
これを、株用語で恋愛の「ベアマーケット(弱気相場)」と言いました。
医療福祉業界は他業種に比べて女性が一番多いです。
厚生労働省による令和元年の労働人口調査では次のようになっています。
- 医療福祉:625万人(23%)
- 卸売業、小売業:519万人(19.1%)
- 製造業:229万人(11%)
- 宿泊業、飲食サービス業:234万人(8.6%)
また、雇用者総数に占める女性の割合が半分以上の業界は次の通りです。
- 医療福祉:76.8%
- 宿泊業、飲食サービス業:64.3%
- 金融、保険業:53.4%
- 卸売り、小売業:52.6%
さらに、『総務省 就業構造基本調査』による未婚女性が多い職業のトップ3が以下になります。
- 専門的・技術的職業従事者
- 事務従事者
- 販売従事者
しかし、医療・介護・保健・福祉のサービス職業従事者は、統計上未婚率が飛び抜けて多いわけではありませんでした。
それよりも、美術、デザイン、写真・映像、管理職などの方が目立っています。
ただ、女性医師の未婚率は他と比べ高い傾向にありました。
恋愛に弱気になる心理的要因

なぜ、女性が多いと恋愛に弱気になってしまうのでしょうか。
それには、相対的に男性が少ないからではなく、周囲の恋愛の少なさ、同調意識なども関わっていると思います。
女性社会では、特にこの意識が強いといわれます。
たまに、ドラマなどであるような表現ですが、一人だけ抜け駆けしようものなら、恋愛と引き換えに失うものがあるのかもしれません。
男性がモテる職場
この心理学は、女性が多ければモテると思っていた男性にとってショックかもしれません。
男性が多く、女性が少ない場所では、女性は取り合いになるほどモテる可能性があります。
しかし、その逆ではその可能性は少なくなってしまいます。
つまり、男性は女性が多すぎず、恋愛に盛んな職場の方がモテるかもしれないのです。
『総務省 就業構造基本調査』 では、介護サービス従事者の男性は、未婚率がかなり高い傾向にありました。
これは、女性比率より収入事情が影響しているのでしょう。
「待ってても女性は来ない」と考え、自らアプローチをしていく男性の方が恋愛の成功確率が高くなります。
絶望する草食系男子は、清潔感などの身なりを整え、優しく気を遣えるスマートな男性でいれば、女性に意識してもらえるかもしれません。
参考書籍

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