心理学はとても幅広い学問です。
驚くようなすばらしき知識から、トリビアと言えるムダな知識まで多くの内容を含んでいます。
そんな面白い心理学は、一度足を踏み入れるとハマってしまい、”沼のように”深い世界へ引きづり込まれていきます。
今回は、明日使える「へぇ~」と驚くような心理学について解説し、皆様をトリビアの沼へご案内いたします。
「へぇ~」と驚くトリビアの沼
- あくびの感染力は
- 笑顔の2倍
設問の解説
バインダーの重さで意志は左右される!?

重さと意思に関して以下のような研究がありました。
ドイツのオスナブリュック大学のカイ・カスパーは重いバインダー(2026g)と、軽いバインダー(576g)を用意し、それぞれに女性の写真を張り、約100人の男性に口説き落とす難易度を尋ねました。
結果、重いバインダーを持ったグループの方が「口説き落とすのは困難だ」と評価しました。
物理的な重さがあると「大変そうだ」という気持ちが高まる事が分かっています。
そのため、ビジネスシーンでは社内や街頭アンケートでは軽いペンを使い、バインダーを使ったりすると快く協力が得られるかもしれません。
また、大事な契約などの際はあえて重い万年筆を使って契約を交わすなども、契約者や購入者の覚悟も決まり、契約破棄やキャンセルなども減らせるかもしれませんね。
あくびの感染力は笑顔の2倍!?
あくびの感染力について以下の研究がありました。
メリーランド大学のロバート・プロヴァインは、成人男性が30回あくびをしているビデオを5分間見せてどれくらい視聴者があくびをするかを調べました。
すると、55%の人がつられてあくびをする事が分かりました。
また、同じようにして笑顔の感染力を調べるも21%でした。
結果、あくびの方が笑顔より2倍も感染力がある事が分かります。
この研究では、笑顔をビデオで見せていますが、経験上は笑顔の感染力は対面において強く発揮するような気がします。
根拠としては、無意識に相手の反応を真似るミラーニューロンや対面での同調行動などが挙げられます。
しかし、あくびの感染力が高いことは紛れもない結果ですね。
①大きく鼻で深呼吸をする
眠くなる時は身体が温かくなっていて、脳もぼーっとしています。
そんな時は、身体を冷やすとシャキッとするのですが、簡単な方法に深呼吸があります。
鼻で深呼吸することで、前頭葉が冷やされるされ、酸素も多く取り入れられるので目を醒ますにはとてもいい行動になります。
座りながらできるので仕事中のオフィスでもできそうですね。
②舌で上唇を舐める
舌で上唇を舐めるとあくびは止まります。
舌の動作は意識が必要で特に上に向ける時に意識を使います。
この時、意識が逸れて目が覚めるため有効とされています。
やっているところを他の人に見られると恥ずかしいので気を付けてください。
③身体を動かす
眠気覚ましの力技みたいな感じですね。
運動することで身体に刺激が行き届き、脳が覚醒します。
大きく背伸びしたりストレッチするだけでも効果的なので、眠くなったら伸びをしましょう。
「ケチで頑固な人を肛門性格という」
これは、オーストリアの精神科医で精神分析学の創始者、ジークムント・フロイトが提唱したものである。
精神分析では、頑固で倹約な性格特性を持つ人の事を「肛門性格」と言います。
なぜ肛門性格なのかはフロイトが考える、以下のリビドー(性衝動)の発達段階からきています。

フロイトはリビドーの発達過程を身体の各部分の名称を使って表現しました。
リビドーは成長とともに通常はスムーズに移行しますが、うまくいかないと固着や退行が生じます。
この1~3歳の肛門期に、排泄や清潔のしつけが十分に受けられなかった、厳しくされ過ぎたなどの欲求不満が定着したこと原因と考えられている。
几帳面、きれい好き、わがまま、強情、責任感の強さが性格傾向として見られます。
「2025年認知症高齢者は埼玉県人と同じ数」
内閣府の認知症の有病率に関しては以下のような推計がされています。
2025年には認知症高齢者の人数が最大で”埼玉県の人口と同じくらいの数”になります。
さらに、MCI(軽度認知症障害)を含めると、”東京都の人口と同じくらいの数”になります。
1都1県の全人口が認知症になるということです。
詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
「人の名前で、性格が変わる」
名前は人のアイデンティティを表すものです。
以下の記事では、付ける名前によっては一般的な名前の3倍以上も精神異常になりやすい事が分かっています。

「右上を見て話す人は、嘘をついている」
NLP (神経言語プログラミング)に基づいた心理療法では、目の動きで思考を解析するアイ・アクセシング・キュー があり、以下の傾向が考えられています。

右利きの方の場合は、上図の一般的なパターンとなりますが、左利きの方の場合は、反対のパターンとなる場合もあります。
アイ・アクセシング・キューは20歳くらいまでに確立されるといわれており、大抵はその後変わることはないと考えられています。

「トイレと食事以外を禁ずる治療法がある」
日本独自の療法で「あるがままに」着目する森田療法というもので、精神医学者の森田正馬によって創始された心理療法です。
対人恐怖症や強迫性神経症、神経衰弱、神経症などの治療に用いられます。
治療効果を得るには、クライエント(患者)の治したいという意思が重要で、その気付きと行動パターンを修正していくことで治療します。
そのために、次のような手順を取ります。

一日中寝ていなければいけないため厳しく感じますが、東洋思想の禅に通じる側面もあり、現在は海外でも実施されています。
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