生きて行くうえでストレスは避けて通れません。
ストレスというと不満や怒りなどを想像するかもしれません。
ただ、ストレスを広く言うと、大きな音や美味しくない食べ物、予想外の出来事、温度差などもストレスと言えます。
赤ちゃんとして生まれた瞬間から外気温に適応しなくてはいけないので、私たちは幼いころからストレスを受けて生きてきたと言えます。
しかし、ストレスが許容範囲を超えてしまうと、心身が疲れてしまって自律神経が乱れたり、うつ状態になってしまいます。
そんな避けられないストレスを軽くすることは出来るのでしょうか?
心理学的にストレスへの対処法はたくさんありますが、ここでは普段からすぐにできる方法をひとつお伝えしたいと思います。
この記事を読むと、「心身の健康に繋がるストレスの受け流し方」を知ることができます。
ストレスが作業へ与える影響
米国デューク大学のアンドリュー・カートンは、70名の大学生に文章を読んでもらい「A」で始まる単語に線を引いていくという注意力作業を行いました。
その際に、半分の学生には「途中に監督者に邪魔されるかもしれません」と伝えておきました。
結果は、「邪魔されるかも」とストレスを予期した学生は144.11語、「いきなり」邪魔された学生は125.84語でした。
ストレスを予想しておくことが大事
あらかじめストレスを予想しておくことを「ストレス予期」と言います。
この「予期」が実は心理的に大きな力を持っています。
例えば、通勤時に「信号に止められた」「電車の事故で少し遅延した」などに遭遇した時、「何も考えない」場合、もしくは「何かが起こるかもしれない」と考えていたなら、どちらがストレスに強いでしょうか?
急に何かが起こると戸惑います。さらに、そのときの心的ストレスは強いです。
そのため、あらかじめ「ストレスを予期」していたほうが適応できるようになります。
ストレスの捉え方
あらかじめストレスを考えておくことが大事と話しましたが、「どうせ上手くいきやしない」「自分はダメに決まっている」など卑屈に考えるのは違います。
このように考えると、「気分一致効果」と言って悪いことにばかり意識が行き、上手くいかない”負の連鎖”が生じてしまいます。
「嫌なことは絶対に起こるものだから」と普段から考え、その時にどう対処するか知っておくことが対処能力や許容範囲を高め、結果的に幸福感へつながっていきます。
「右から来たものを左へ受け流す」の歌
ちなみに、過去に「右から来たものを左へ受け流す」ことを全国民に推奨していた人物がいましたね。
この記事の内容を超端的に面白く伝えている偉人です。
ストレス過多の現代に今一度必要な存在なのではないでしょうか!?
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