うさぎとアヒルの図形【心理学】

心理記事

こんにちは、心理カウンセラーの西本(@masacounselor)です。

まずは、次の画像をご覧ください。

 Jastrow, J. (1899) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Duck-Rabbit_illusion.jpg

この画像に描かれた動物は何でしょうか?


実は二匹の動物が隠れていました。


右向きのウサギにも見えれば、左にくちばしを向けたアヒルにも見えませんでしょうか?


これは「ウサギとアヒルの図形」と言い、2つの見方が可能な反転図形と呼ばれます。

ちなみに、2匹の動物を交互に見ることは出来ても、同時に認識することができません。

さらに、イースター(3月~5月)に画像を見せるとアヒルに見え、10月に見せるとウサギに見える傾向があることが子どもたちへの実験で分かりました。

この傾向から言うと、海の漁師にはアヒルに見え、山の猟師にはウサギに見えるのではないでしょうか。

見え方が変われば世界が変わる

 図形と同じような現象は私たちの日常にも多く見られます。

私たちに見えている世界の裏には、違う視点で見える世界があり、それは、同じ色や形をしていますが人によって見え方が違うのです。


対人援助職はしばしばこのような場面に直面します。

例えば、医療・介護の現場で認知症の方に見えている世界は本人にとって現実そのものであり、介助者から見ると意味が理解できなかったりします。

この時、図形の認識と同じようなことが起こっているのです。

声掛けひとつで世界を共有する

 ひとつの図形ではどちらかにしか認識できませんでしたが、並べて見たらどうでしょうか?

ある実験では、以下のように伝え方による見え方の違いを調査しました。

自発的にウサギとアヒルを認識した人は2.3%。
「ウサギとアヒルが見える」と伝えると61.9%。
「ウサギを食べようとしているアヒル」と伝えると86.6%。

この実験から声掛けひとつで見え方が変わることが分かりました。
という事は、人の言葉によって見える世界が変わる事でもあります。


特に情報が飛び交う現代において、今見えているものは正しいのか。
偏った見方をしていないかと考え直すことは今必要とされるスキルです。


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