この記事では、現代の疲れの原因が分かることで、疲れにくい身体を作り、日々のパフォーマンスを向上することが出来ます。
次世代の疲れは「マルチタスク」が原因
日々、私たちは多くの事をこなしながら生きています。
時代が進歩するまでのマルチタスクは、限定された人付き合いや仕事、家事、子育てでした。
今は上記に加え、インターネットが普及により、複雑な人間関係やネガティブなニュースなど多くの情報が常に入るようになっています。
出勤時は音楽を聴き、ご飯を食べながらテレビやスマホを見て、トイレやお風呂のお供にスマホは当たり前の時代なんです。
しかし、マルチタスク疲れが考えられたのも、まだまだ最近の事とされています。
実際に、2010年~2020年の約20年間でデジタルデータの総量は約1万倍に膨れ上がっているのです。
「ちゃんと眠れてるし栄養も取れてるのに、最近疲れてるなぁ」と感じている人はいませんか?
原因がはっきりわからない倦怠感は、もしかしたら脳の疲労による次世代の疲れなのかもしれません。
マルチタスクの脳への影響
近年は「デジタルデトックス」というのが言われています。
なぜなら、マルチタスクにより現代人の集中力の低下が示唆されているからです。
私たちが向けられる注意の数は有限です。
さらに、どこかに注意を集中させれば、他への注意が薄くなってしまいます。
そもそも人が注意力を維持できるのは、15分~30分程度とも言われています。
なので、長時間集中するには、注意が続く環境を作ったり、気分転換で脳のリフレッシュを取り入れるのが良いとされています。
ただ、現代の脳は注意を向けながら情報を保持し、瞬時に切り替えるという高度な作業を、休憩なしに行っています。
これでは、情報を複数扱うことで、脳に大きな負担がかかっているという事です。
また、このように多くの情報にさらされている状態が続くと、脳の感度が鈍くなっていきます。
感度が落ちるという事は、「気付きの力」が落ちるということです。
ストレスや疲労に気付けなくなるだけでなく、人間関係の悪化や仕事でのミス、事故にあう危険を高めてしまいます。
根本的な解決策は、情報量を減らすことなんですが、私たちは技術の進歩により恩恵を受けています。
ただ、パソコンやスマホの処理が遅くなったら不要なWebやアプリを閉じるのと同じです。
必要な情報量を絞り、脳をリフレッシュさせてあげる時間を作ることが大事です。
マルチタスクには気付く力を高める
マルチタスクには「気付く能力を高める」ことが大事です。
気付きを高めたら、さらに苦しいのでは?
そう思われるかもしれません。
気付きを高めるということは、自分の状態を広い視野で見るという事です。
- マルチタスクで情報を受けすぎている
- 思考が鈍くなっているから脳が疲れている
- この疲れや悩みはマルチタスクが原因ではないか
こういう自分の内側に向ける感度を高めることが必要です。
また、HSP気質の方は、もともとこの感度がとても高いです。
私は、「HSPは脳の機能が高すぎて困る」という風に考えています。
そのため、人によっては適切に情報量を減らしていくことも必要です。
それにも気づきの力は重要になります
疲れの原因だけでなく、疲れの質にも気付けるようになれば、さらに心身の回復にもつながるので意識してみてください。
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