マスクの着用・暴力ゲームで遊ぶと犯罪が増える?犯罪に関わる心理学

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人はマスクをしてると犯罪を犯しやすくなる?


 人は自分が誰だか他人にわからない時、理性を失い暴力的になりやすいのです。


ネットを匿名で利用できるのが当たり前な時代になり、多くの人が理解しているかと思います。


これを心理学では、「匿名性の原理」と言います。


では、相手にバレない「匿名性」は、どれほど危険度をアップさせるのでしょうか?

マスクやフードで犯罪被害は増大する!?

イギリスにあるレスター大学のアンドリュー・シルクは、1994年7月~1996年12月の約2年半に起きた北アイルランドの暴力犯罪行為500件を分析しました。


その対象者の匿名性と被害の大きさを比較すると、以下のような明らかな影響が確認されたのです。



現実では誰もがスマホのカメラ機能を持ち、ネットでは匿名の対策もされてきました。


しかし、自分の身を守れるのは自分。


最近では、感染対策で多くの人がマスクを着用しています。


ハロウィンでの暴動、凶悪犯罪があったように、仮装や人込みなども匿名性を上げる要因になります。


「君子危うきに近寄らず」という言葉の通り、怪しい人を見かけたら心理学的には距離を置くのが無難と言えそうです。

ハロウィンに人は暴徒化する!?

 「どうせバレないだろう」という心理で、人が同じように暴走化する日があります。

それが、ハロウィンです。

「自動車を大勢でひっくり返す。」という事件がまだ新しいですが、それも匿名性の原理によって起こったといえます。

米国アーカンソー州立大学のロバート・ジョンソンは4人ずつのグループを作らせて実験を行いました。

先生役と生徒役に分かれ、先生は生徒が問題に間違えるたびに強さを選べる電気ショックを与えます。

生徒役はサクラで電気ショックは実際には流れませんが痛がるそぶりをしました。

先生には、秘密結社KKKの覆面衣装とナースの衣装を用意しました。

結果、覆面衣装のときに強い電気ショックを与えていたのです。


顔が隠れていると、非人道的な性格になってしまいやすいことが分かりました。


もしも、素顔を隠した集団がいる場所に行くときは少し警戒した方がいいかもしれませんね。

暴力的なゲームは犯罪を増やすのか?

 暴力的な映画やメディア、ゲームなどは「教育に悪い!」と長く言われてきました。


果たしてこの理論は本当なんでしょうか。


この良い悪い論争は、いろんな観点があるのでここで決着をつけられません。


しかし、今回は一部の統計から見ると「暴力的なゲームは犯罪を増やさない」ということが分かりました。


この記事では、子どもを教育する先生や親、ゲームが好きな方にとって知ってほしい内容となっています。


論争の奥深さを知りたい方は、こちらをどうぞ。

「暴力的ゲームで犯罪が増える」はウソ

NORIMAさん

 親や子どもの先生たちは、「表現が多様化し子どもが簡単にメディアやゲームに触れることができるようになった時代」に不安を覚えているかもしれません。


さらに、世間ではとても残酷で悪質な犯罪が報道され、警戒心が高まっています。


ただひとつ、統計的には暴力ゲームで暴力犯罪は増えなかったとしています。

ペンシルバニア州にあるヴィラノーヴァ大学のパトリック・マーキーは、1978年~2011年までの暴力的なゲームの売り上げと事件の件数を調べました。

すると、この約33年間で「暴力系ゲームは売り上げを伸ばしているものの、暴力犯罪は減少している」ことが分かりました。


もしも、単純に「暴力ゲームを見て暴力が増える」なら比例した結果になっているはずでしょう。


しかし、この結果は少し短絡的にも思えるので、あくまでも参考程度にしたいです。

暴力的な映像が悪い!の発端

NORIMAさん

 もともと、「暴力的な映像が教育に悪い」としたのは、カナダの心理学者アルバート・バンデューラの「モデリング」という学習理論が有名です。


その理論に以下のようなものです。

バンデューラは、子どもに空気で膨らませたボボ人形を用いた実験をしました。
次に子どもをグループ分けし、それぞれの映像を見せました。


Aグループの子ども:大人がボボ人形に暴言や暴力を与える攻撃的な映像を見せた。

Bグループの子ども:ボボ人形に攻撃的ではなく、大人が別のおもちゃで遊んでいる様子。

Cグループの子ども:なにも見せない

その後、子どもたちをボボ人形のいる部屋で遊ばせた結果、Aグループの子どもは他のグループよりボボ人形へ攻撃的であった。


実は、この実験にもいくつかの反論が聞かれています。

  1. ボボ人形から人間へ暴力の一般化は難しい。
  2. 映像を指示とみなし、ボボ人形をたたくなどして観察者を喜ばせた。
  3. 後の研究で、大人がボボ人形を叩くと罰を受ける映像で子どもの攻撃性が減少。


子どもは、やったことの後先を考えて行動している可能性が示唆されているのです。


子どもがある程度動けるようになる2~3歳頃には、「どんなことをすると怒られるのか」が分かるようになっています。


それでも子どもが嘘をついたりするのは、自分の保身をしているだけで分別ができていないわけではありません。


話はそれましたが、「暴力の映像に触れる機会」が増えれば単に治安が悪くなるわけではないといえます。


日本の「平成30年警察白書」を見ると実際に、平成14年の285万3,739件をピークに平成29年は91万5,042件と刑法犯罪件数は減少しています。



子どものいじめはというと、年々上昇し「2020年10月に出た2019年度調査」でいじめの認知件数が61万2496件と5年連続過去最多としています。



しかし、これは今まで顕在化しなかったいじめ対策の結果が表れている側面でもあるので、子どもの暴力性に関わっているかといえばそうでもありません。


時代の多様な変化により、ニュースなどが目に入りやすくなっているのも意識的な変化を起こしているとも思えます。


結論は明確な相関性がないものの、否定しきれないのも個人的な見解です。

参考書籍

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この記事を書いた人

心理師ブロガー┃公認心理師,健康管理士,介護福祉士
有益な心理学を発信し、心と生活の豊かさを応援。
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