毎日の家事に仕事、育児などを抱えていると、勉強が手につかないこともあるでしょう。
さらに、年を重ねて物覚えも悪くなってくる。
そうして、何度も挫折しそうになった経験があると思います。
この記事はそんな方に向けて、"学習効率を最大化する"「科学的に最適な学習方法」を解説していきます。
勉強や資格試験をする方へ、頑張るあなたを応援します。
科学的に最適な勉強方法
正しい勉強の仕方を知らないと、せっかく学んだ知識は身につかず忘れていきます。
勉強にはインプットとアウトプットがありますが、どちらも正しく行う必要があります。
では、その方法を見ていきましょう。
「インプット3割」対「アウトプット7割」
正しい勉強法は「インプット」→「アウトプット」→「フィードバック」の3段階です。
インプットとは、「読む」「見る」「聞く」などして知識を取り込むことを言います。
アウトプットは、「話す」「書く」「動く」などで知識を取り出すことを言います。
何かを覚える前には必ずインプットが必要です。
しかし、ひたすらにインプットするだけでは記憶に残りません。
インプットにはアウトプットが欠かせないのです。
人はアウトプットすることで記憶に残り、身に付きます。
アウトプットでは記憶を想起させ、フィードバックで知識の修正や改善をすることにより正しい知識が獲得できます。
そして、その比率は「インプット3割」対「アウトプット7割」です。
これには次の研究があります。
アメリカのコロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士は研究で、100人以上の子供たちに「紳士録(人名年鑑)」に書かれたプロフィールを覚えさせる実験を行いました。
各グループでインプットとアウトプットの割合を変えて行ったところ、「インプット3割対アウトプット7割」が一番高得点を取りました。
別の調査では、大学生の学習方法を調べると「インプット7割対アウトプット3割」であることが分かりました。
「アウトプットが大事」と言われつつも、学生時代は座学が中心のためか間違った勉強方法をしている人が多かったのです。
重要な点はノートに写しながら、アウトプット前提で覚えるのが良いです。
アウトプットは「2週間に3回が原則」
脳の仕組みを知らないと、脳に合った方法を提供できません。
脳に合った記憶の原則では、2週間に3回のアウトプットが最適です。
脳に入力された情報は、2~4週間は大脳辺縁系の「海馬」に一時保存されます。
そして、重要と判断された記憶は側頭葉へと行き、長期記憶されます。
重要な知識と判断されるには、「海馬」にある段階で繰り返し使われることが必要です。
覚えたら積極的にアウトプットしていきましょう。
また、記憶の仕組みについては次の記事も参考にしてください。
科学的に最適な集中力とやる気の高め方
「正しい勉強法を知ってもやる気が出ない」と思うこともあるでしょう。
それにも正しい方法はあります。
ただ、自分は「そもそも何で勉強しているのか。」
この軸がぶれない目標や目的は持っていてください。
15-45-90分の法則
脳は「15分」「45分」「90分」単位で集中力が続きやすいと言われます。
この中でもっとも高い集中力を発揮するのは「15分」です。
東京大学の池谷裕二教授の研究では、「15分×3回(計45分)」の学習効率が一番高いことが分かりました。
「45分(授業1コマ分)」は小学生、「90分(睡眠サイクル同様)」は大人が集中力を維持できる限度とされてます。
最近では、「25分+小休憩」をひとつの作業時間とする「ポモドーロ・テクニック」もあります。
Youtubeには自然音+タイマー付きの動画もあるので、上手に活用したいですね。
集中力のリセット方法
集中力をリセットする方法を、ここでは二つあげます。
- 15分~45分の有酸素運動
- 15分程度の仮眠
15分~45分の有酸素運動では、集中力に関わるドーパミンやアドレナリン、セロトニンなどが分泌されます。
最低15分以上で、汗をかくくらいの中強度の運動が必要です。
15分程度の仮眠では、脳が整理され集中力がアップします。
どちらも集中力のリセットなので、疲労や眠気に負けず終わった後は勉強に戻りましょう。
はじめることでやる気が高まる
脳科学者で東京大学の池谷裕二教授は「やる気なんて存在しない」と言います。
やる気は感情であり、行動を起こすことで生じるとしています。
脳科学的にはやる気を高めるより、「とりあえず1問」「5分だけでも」やってみることが大事です。
心理学者のクレペリンは、このようなやっているとやる気が出ることを「作業興奮」と呼びました。
「とりあえずやる」ことで脳の側坐核が刺激され、「やる気が出る」のです。
ただ、取り組むにはモチベーションが必要だったりします。
「はじめるルーティン」や「楽しんで勉強ができる工夫」を見つけて、モチベーションを高めましょう。
科学的に最適なタイミング
「最短時間で最大の効果」を発揮する、一番学習効率がいい時間があります。
これを知っているだけで学習効果に大きな差が出てきます。
朝の30分は夜の90分と同じ
主婦(夫)や社会人、学生はやることも多くて忙しいと思います。
しかし、絶対に勉強してほしいタイミングは「朝」です。
起床後、2~3時間はたっぷりと取った睡眠により、一番集中力や理解力が高い「脳のゴールデンタイム」と言われます。
それには、「朝の30分は夜の90分に匹敵する」といわれます。
理解や整理に適しているのでインプットを中心にするといいでしょう。
スキマ時間の15分が最適
一日の数少ない勉強時間の確保に通勤や昼休憩などのスキマ時間を活用しましょう。
先ほど述べたように15分は集中力を発揮できるベストのタイムです。
中でも、通学・通勤時間は最適です。
徒歩や自転車が軽い有酸素運動となり、ドーパミンやノルアドレナリンが出ます。
これらには記憶力増強作用があるので、非常に効果的です。
その効果は以下の実験で裏付けられています。
- ドーパミンを注入したマウスは、迷路を抜けるタイムが縮まった(記憶力が向上)
- 筑波大学の研究では、10分の低強度運動(ペダリング)でテストの正答率が上がり、歯状回(脳の記憶関連部位)が活性化した。
さらに、3回アウトプットすると記憶に残るので、スキマ時間に単語帳や小テスト、まとめなどの学習がおすすめです。
夜寝る前は最強の勉強時間
寝る15分前は「記憶のゴールデンタイム」です。
すべてをやり終えた寝る直前は「記憶が混雑しない時間」であり、覚えるのに適しています。
また、勉強直後に睡眠に入り、記憶が鮮明なうちに整理されるので、定着しやすいです。
一番苦手な問題や覚えるのに苦労する内容に絞り、毎日続けることが大事です。
ちなみに、そのあとは必ず6時間以上寝てください。
6時間以下では記憶の整理に時間が足らず、定着しません。
徹夜や一夜漬けは、覚えた内容がムダになるのでやめましょう。
以上が科学的に最適な勉強方法です。
生活のリズムを一度スケージュールを立てて可視化してみてください。
意外な発見と効率よく使える時間が見つかるかもしれません。
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