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認知症にも有効!?みんなが好きな心理的に良い香りとは?

 好きな香りは人それぞれですが、その中でも特に人に嫌われにくい香りというのがあります。


カフェの前で美味しそうな匂いやラベンダーのようないい香りがすると、リラックスして穏やかな感情になります。


前回の記事でも、匂いや香りというのは感情や記憶と密接にかかわることが知られています。

でも、人それぞれ好き嫌いがあるとどんな香りを使えばいいのか悩むと思います。


しかし、アンケート調査である香りだけは「不快に感じることが少ない」とされています。


さらに、その香りは心理作用にとてもいい効能があることが知られており、一部は認知症にも有効と考えられています。


この記事では、「こころに良い作用をもたらす香り」についてお話いたします。

みんなが好きな「心理的にいい香り」とは?

 香りは心と密接なかかわりがあります。



という事は、みんなが好きな香りは「多くの人にとって心地よくてリラックスできる」心理的にも良いと考えられます。

しかし、香りはとても個人差が強く、人によって好き嫌いが分かれるものです。


どんな香りなら多くの人にとって「心地よい香り」なんでしょうか。


そのアンケート調査を、実際に社団法人日本アロマ環境協会が行った結果が、以下になります。

好きな精油の第1位は「ラベンダー」で、次いで「ローズ」となっています。


これに関しては実際に好きだという方も多く、うなずける結果になっています。


しかし、嫌いな精油ランキングでは、「16位 ラベンダー」と「14位 ローズ」とともにランクインしているのです。


実は、このグラフの色付けには以下の意味があります。

  • 紫色 嫌いな精油ランキングにもランクイン
  • 赤色 好きな精油ランキングのみランクイン


そのため、好きな精油のみランクインの「ベルガモット」、「ローズウッド」、「オレンジ・スイート」、「グレープフルーツ」、「レモン」の5種は『みんなが好きな香り』である可能性が高い事が分かります。


さらに、「ローズウッド」を除いてすべて柑橘系となっています。


柑橘系は食物や植物として私たちの生活に身近なものでもあります。


そのため、なじみがある香りと考えられるでしょう。


実際、筆者の経験上も柑橘系を嫌いな人は会ったことが無く、柑橘系は初対面で相手の印象に残りやすい香りとも言われています。


では、みんなが好きな香りとも言える5種類の香りには、どんな心理作用があるのでしょうか。

みんなが好きな香りの心理作用

ciupenさん

 さっそく、それぞれの香りの効果について解説していきます。

①ベルガモット

ベルガモットには「リラックスや不安・緊張の緩和があります。

リラックス作用が高く、心安らぐ香りが沈んだり落ち込んだりした気持ちをゆっくりと落ち着けてくれます。

また、神経の緊張を緩和し、ストレスによる緊張や不安を和らげてくれる働きもあります。

柑橘系

ベルガモット

華やかにエレガントで

オレンジやレモンのような柑橘系の香りと

フローラルの香りを併せ持つ

②ローズウッド

ローズウッドは甘く優しい、力強さを感じる香りです。

気を使いすぎたり、精神的に疲れている時、深く傷ついた時にローズウッドの香りが有効です。

気持ちを楽にして心のバランスを取り戻してくれる香りです。

樹木系

ローズウッド

ウッディーな香りに

ほのかに甘さとスパイシーさがある香り

多くの活性作用と催淫効果もある

③オレンジ・スイート


オレンジ・スイートは鎮静・抗うつ・高揚作用などを持ちます。

リラックス効果と適度な高揚効果もあるため、軽度の抑うつ的気分気分を明るくしたり、緊張をほぐしてくつろぎ感を与えてます。

柑橘系

オレンジ・スイート

柑橘系のさわやかでフレッシュ

刺激性が低く、赤ちゃんや妊娠中にも使える

甘くやさしい香り

④グレープフルーツ

グレープフルーツは高揚・神経強壮・抗うつ・鎮静などの作用を持ちます。

フレッシュで爽やか、気分を明るくリフレッシュする香りです。また、気分の落ち込みや不安感、緊張感を和らげます。

柑橘系

グレープフルーツ

気分を明るくリフレッシュする

ほどよい苦みを含んだ

フレッシュで爽やかな香り

⑤レモン

レモンはリフレッシュ・集中力アップ・鎮静などの作用を持ちます。

フレッシュな香りで心身を活性化します。また、集中力を高める香りで冷静や落ち着きを取り戻し、仕事や勉強時のやる気を高めます。

柑橘系

レモン

フレッシュで爽やかなレモンそのものの香り

どんな精油とも調和する香り

仕事や勉強にも最適

認知症に効く香りとは?

RRiceさん

  認知症とは、あとから出来ていたことが出来なくなって、社会生活に困難が出てきた状態を言います。


近年、認知症に対する理解と研究が進められ、新薬の話題が新しいですが、認知症は原因がまだ明確ではなく、根本的な治療も見つかっていません。


さらに、2025年には認知症高齢者の人数が730万人程度と最大”埼玉県の人口と同じくらいの数”になると言われています。


そんな中、鳥取大学医学部の発表では、認知症にアロマなどの香りが有効であるとの報告がされています。


アロマが脳の海馬を刺激するとして認知症予防や認知機能改善が考えられています。


また、公益社団法人アロマ環境協会のHPでも認知症へアロマの有効性に関する研究が発表されています。


この研究で使用された香りとは、「ローズマリーカンファー」&「レモン」、「ラベンダー」&「スィートオレンジ」です。


なんと、この記事で「人気上位&みんなに好かれる香り」として紹介したものだったのです。


このように、香りは私たち人間にとって大きな力が秘められています。


ぜひ、香りを楽しんで上手に使っていきましょう。

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この記事を書いた人

心理師ブロガー┃公認心理師,健康管理士,介護福祉士
有益な心理学を発信、心と生活の豊かさを応援
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