なぜ浮気をするの?生物・心理学的な理由
まず、この議題は複雑です。一つの答えだけではなく諸説あります。
有名なところは「生物学的側面」や「心理学的側面」です。
「生物学的」には男女問わず遺伝子を残そうとする生物の習性があるといい、男性はより多くの遺伝子を残すために、女性はより優秀な遺伝子を残すために相手を乗り換えるという説です。
「心理学的」には相手に満たされない欲求の不足から違う相手を求めてしまうというものがあります。
どこからが浮気?
人によって浮気とするボーダーラインがありますね。
ワシントン大学のラーソン博士の研究では、以下が分かりました。
- 男性は、女性の肉体的な浮気をボーダーラインに考える人が多い
- 女性は、男性の精神的な浮気をボーダーラインに考える人が多い
心理学で分かる!「好き」と「愛してる」の違い
あなたが思う「好き」と「愛してる」の違いは何ですか?
違いが分かると、相手の本心がわかり、自分の心を傷つかないようにすることができます。
ここでは「好き」=好意、「愛してる」=恋愛という意味で考えていきます。
アメリカの心理学者ジック・ルービンは分析から「好き」と「愛してる」を次のように考えました。
尊敬や単純な好意、親近感に代表される感情。つまり、相手に対して尊敬の念を感じたり、自分とよく似ていると感じたり、単純に良い人だななどと感じるのが好き(LIKE)です。
独占、依存、自己犠牲というキーワードに近い意味がある。
相手なしでは人生考えられない、誰にも渡したくない、相手のためなら何でもできるという感情が湧くと愛してる(LOVE)です。
ルービンは実際のカップルを対象にこの考え方を調査しました。
結果からも、「好き」と「愛してる」には違いがありました。
さらに、男性は相手の女性が友達から恋人に変わることがあるのに対し、女性は恋愛と友情をはっきり区別しているとされます。
「好き」「愛してる」のテスト
先に述べた心理学者ルービンは次のテストを考えました。
計12問のうちで、前半のピンク色の質問は「好き(LIKE)」で後半の赤の質問は「愛してる(LOVE)」になります。
- ( )内には相手の名前が入ります
- ( )は周りの環境に合わせて行動を変える順応性がある。
- ( )他人から賞賛される人になれると思う。
- ( )の判断力を信頼している。
- ( )をグループの代表に推薦したいと思う。
- ( )と私はお互いによく似ていると思う。
- ( )と一緒にいるとき、同じ気持ちでいられる。
- ( )と一緒にいることが出来ないなら惨めな思いをするだろう。
- ( )のいない生活はつらいだろう。
- ( )が嫌な思いをしているときは元気づけるのは私の役目だ。
- ( )のためなら、どんなことでもするつもりだ。
- ( )になら、どんなことでも打ち明けられそうな気がする。
- ( )と一緒の時、長い時間相手を見つめることがある。
相手に好きになってもらう方法
「あの人からライクよりもラブが欲しい」と思う方も多いでしょう。
そんな時役立つのは”アハ体験”です。
アハ体験は創造的な場面で起こる感動体験ですが、恋愛においても重要です。
人がひらめいたときというのは、脳内の神経細胞が一斉に活性化された状態です。
「ああ!そうか」と心にストンッと腑に落ちる瞬間もアハ体験です。
問題解決に至るアハ体験が起こるには4ステップあると言われます。
- 準備期
- 温め(孵化)期
- 開明(閃き)期
- 検証期
相手のちょっとした変化に気づき、その時にきちんと対応できれば、好意の返報性も手伝い、ラブ度が増します。
3つの浮気を止める対策
はじめに述べた理由から考えると人間は相手を見定める生き物と考え、結婚や付き合いをゴールにしないでちゃんと向き合う事、欲求を不足させないように新鮮な体験や不足を補ったり、相手の気持ちを満足させるのがいいのでしょう。
しかし、大体がそれまでに不満を多く抱えていたりと日頃のストレスやマンネリが原因になっていたりするのかもしれません。
なので、一番は日頃の向き合い方を見直すのがいいのでしょう。
次に日頃からできる方法を3つ紹介いたします。
共通の趣味を見直してみる
やはり同じ趣味を楽しめるのは関係を保つうえで得です。
同じことをするにも好きな事が近いと心理的な負担も減ります。
例えば買い物が好きだったり、旅行に行くのが好きだったりと。
さらに、好きなことの喜びもあるので体験から得られる心理的な報酬も大きいでしょう。
大事なのは趣味の多さではなく深さだという事を覚えておきましょう。
楽観視できるように考えてみる
物事の捉え方は男女もしくは考え方によって違いがあります。
何か悪いことがあった時に原因を相手に求めてしまう事はケンカの原因になります。
「お前が悪いんだろう」「どうして言った事ができないの」と相手に求めてしまうと相手に対してイライラが積もり向き合うことを避けるようになってしまいます。
「こうすればよかったね」「次からはこうしよう」と考えられると少しは楽な気持ちになります。
アンガーマネジメントでも言われているようにストレスを感じてから7秒以上は時間を空ける、気持ちを切り替えるなどできると衝突は抑えられます。
怒ってすぐは思ってもいない言葉を言ってしまうこともあります。
刺さる言葉はグッと堪えましょう。
適度な距離感を保つ
とても仲の良いカップルや夫婦でも大きなケンカをしてしまう事はあります。
世間でもお似合いカップルやおしどり夫婦と言われた人たちが泥沼に発展したりするでしょう。
お互いの親密さや依存的になっていると大きなケンカが長引くことが多いと言われています。
心理学者のレオポルド・べラックは、距離が縮まると気を使わなくなりケンカに至るという関係性を「ヤマアラシのジレンマ」を名付けました。
恋愛初期は電話で話し合っていたのがいざ同棲するとケンカが絶えなくなり、離れるとまたさみしくなるという様子です。
近くのものには盲目になりやすいことを理解して身近にあるものの大切さを考えることが大事です。
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