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久しぶりのお酒の飲み方!アルコールのメカニズムと心理学

 多くの方がお酒を控えて飲む回数や量が減っているのではないでしょうか?

これからは外出やイベントが増えると予想されます。

しかし、久しぶりにお酒を飲むと身体が付いていけず、大失態や危険に繋がってしまうかもしれません。

なので、改めて飲み方を考える必要があります。

目次

飲み過ぎない!自分の適量を知る

 まずは飲む前に必ず自分の適量を知ることをお勧めします。

これが守れないと二日酔いや悪酔いの原因になります。

個人差はあれど、だいたい体重が50Kgの人が1時間に処理できるアルコール量は5gと言われています。

そして、病気にならないアルコール量は1日に20gです。

  • ビール中瓶1本
  • 日本酒1合
  • ワイングラス2杯

これが1日の適量です。

少ないよぉー!どおしてだよー!


そんな皆さんの心の声が聞こえます。

ですが、やけ酒はいけません。

そんな方たちは1週間単位で考えてみてください。

他の日は休肝日とし、その日だけ飲むという考え方です。

他にもアルコールの量を知る計算式というものがあります。

お手元にあるスマートフォンの電卓機能で計算してみてください。

量を計算して適量の範囲内を心がけてみましょう。

アルコール度数÷100×飲んだ量×0.8=純アルコール量

飲んだら強くなる!?顔が赤くなる人の特徴

 久しぶりに飲むと「自分はお酒に強かったっけ?」と考えてしまいます。

お酒に強いかの指標に「顔が赤くなるかどうか」というのがありますね。

強いかどうかだけでなく、久しぶりの飲酒でも顔が赤くなったりします。

その原因はお酒を体内で代謝するときにできる「アセトアルデヒド」という成分のせいです。


アルコールは体内で解毒、無毒化しますがそのままでは身体に毒の成分です。

アセトアルデヒドは血管を広げる作用があります。それで顔などの見た目が赤くなります。

ですが、飲んでも赤くならない人もいますね。

違いは代謝でできたアセトアルデヒドを分解する酵素が活発的かどうかということです。

これには遺伝が関わっています。


お酒を飲み続けて処理の耐性を作ることもできますが、身体は強くはなっていません。

なので、飲んだら強くなると大量に飲むのはやめましょう。

アルコールが処理できても病気にかかる可能性が高くなります。


お酒が弱いことは悪いことでもなく、飲まないのはむしろ身体にいいです。

それで不利益を被る人間関係は断捨離のサインです。

友達や上司として扱うのをやめましょう。

二日酔いを予防するには!?寝酒は絶対にやめる!

 夜遅くまで飲んで、終わったらすぐに寝るというのはやめましょう。

他にも不況や人間関係など先行きの不安でお酒をあおるのもやめてください。

お酒飲んだらすぐに寝れるし、気持ちよくなるのは分かります。

しかし、体内では逆の事が起こっています。


アルコールを分解しできたアセトアルデヒドが体のエンジンをかけ始めます。

それにより交感神経が活発になり、何度も夜中に起きてしまう中途覚醒という状態が起こります。

さらに、分解した毒素を出すため頻尿、寝つきも悪くなり寝不足、翌日のパフォーマンスを落とし最悪重大な事故に繋がります。


これを数日続けると耐性ができ、徐々に摂取量に満足がいかずアルコール依存の状態に陥ります。


私もリモート飲みの経験がありますが皆に合わせると夜遅いことが多いです。

そんな時は、血中のアルコール濃度を高めない工夫が大事です。

程よい量でお水をつまみにして飲む。

脱水にならないよう熱めのお風呂はやめましょう。

快楽だけを求めたら身体がボロボロになります。

酔わないおつまみ!飲み会で頼む料理はコレ!

 かっこよく飲める大人はアルコールの代謝が促進するおつまみを食べます。

まず、手元にはお酒とお水、おつまみを用意してください。

すきっ腹で飲まず、お水はお酒のあとに口直し感覚で飲むと酔いを予防できます。

大人のおつまみを選ぶ基準には次があります。
 

良質な油ものを食べる

 脂っこいものは胃での滞留時間を長くします。

そうすると吸収がゆっくりになるのでオリーブオイル系やアヒージョがいいでしょう。

アルコールは胃で吸収されると言いますが、ごくわずかで9割近くは小腸です。

そうです。「アルコールは小腸が9割」です。

飲む前には乳製品!?

 乳製品は胃に膜を張って保護するというのを聞いたことありませんか?

ひと昔前は飲む前の牛乳は常識と言われていたみたいです。

実際は牛乳よりチーズなどの固形が胃に留まるので良いです。

しかし、最近は機能補助ドリンクもあるのでウコンやキャベジンなどで保護するのも良いでしょう。

ここでも野菜とタンパク質

 野菜はビタミンが豊富で食物繊維も多いです。

ビタミンは身体の機能をアップさせ、食物繊維は腸での滞留を長くしてくれるのでアルコールの吸収が緩やかになります。

タンパク質のアミノ酸は肝臓を助けてくれるので良いでしょう。

たんぱく質を多く含む納豆はねばねばで胃を保護し、L-システインが代謝も助けてくれます。

これが「カッコいい大人の飲み方」です。

ぜひ、コロナが収束して、これから来たる久しぶりの飲み会に備えておきましょう。


さらに、同行者の安全を守るのは大人の務めです。

これらの知識で楽しくお酒を飲めるよう配慮してあげましょう。

飲めない人楽しみ方!ノンアルコールでストレスは軽減効果する

 市場が急拡大し健康意識などからノンアルコールの需要は年々高まっています。

しかし、アルコール愛飲者からは「ノンアルコールなんて飲む意味がない」と言われたりします。

アルコールを取る事が目的なら意味はないかもしれません。

ただ、多くの方にとってお酒は「ストレス解消」や「リラックス」がメインなはずです。

では、本当にノンアルコールにはストレス解消やリラックスの意味がないのでしょうか。 

実は、ノンアルコールには強いストレス改善効果がある事が分かっています。

2015年「Effect of a Luxury Item (Nonalcoholic Beer) on Stress Reduction」の論文では、心理生理学指標を用いて、ノンアルコールビール(キリンフリーとアサヒドライゼロ)と水を飲んだ学生のストレス軽減効果を調査しました。

結果、「ノンアルコールビールでもストレスが軽減された」ことが明らかになったのです。

被験者は全員がビール好きであったが、ノンアルコールは嗜好に関係なくストレス軽減効果があると分かりました。

このメカニズムは明らかにはなっていないが、 キリンフリーよりもアサヒドライゼロのほうがストレス改善効果があったとしました。


最近では、ノンアルコールのクオリティも高く、特定保健用食品(トクホ)のノンアルも出ています。

ノンアルコール居酒屋もあったりして、時代の変化を感じます。

酔っぱらいからは逃げるのが正解

多くの人は酔っぱらいを見ると警戒します。

実はその直感は正しいのです。次のような実験があります。

アメリカのケンタッキー大学のネイザン・デウォールは21歳~35歳までの553名にアルコール摂取後に電気ショックを与えるゲームをやってもらいました。

結果、酔った男性のみが相手に強い電気ショックを与えました。

女性は酔っても電気ショックの強さは変わりませんでした。

また、太った男性はさらに強い電気ショックを与える傾向にある事も分かっています。


この結果から、酔っぱらった男性は暴力的になる事が分かりました。

もちろんすべての男性がそうではありません。

ただ、酔っぱらいを見て「なんとなく危ないな」と感じたら、直感を信じて距離を置くのが無難です。

最後に、お酒にまつわる名言を残して終わります。

責められるべきは酒を飲むことではなく、度を過ごす事だ。

ジョン・セルデン(1584-1654)

酒に害があるのではなく、泥酔する人に罪がある。

ベンジャミン・フランクリン(1706-1790)

酒が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだという事を教えてくれるものだ。

立川談志(1936-)
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この記事を書いた人

心理師ブロガー┃公認心理師,健康管理士,介護福祉士
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