「嫌なことは早く忘れたい。」
でも、考えれば考えるほど強く意識してしまいますよね。
また、好きな芸能人が結婚してしまったり、失恋でなくても失恋に似たような感覚はよく経験するのではないでしょうか。
そんなときの解決策は”とことん考える”ことが立ち直りを早めます。
ただし、逆恨みはナシにしましょう。
愛は独占禁止法の違反にはなりませんので、悲しみから提訴なんてできません。
この記事では、失恋への心理学的な対処法をお伝えいたします。
失恋の原因はどこにある?
失恋の原因をどこに求めるかによって失恋からの立ち上がり方に違いが出てきます。
心理学ではこれを「原因帰属」と呼びます。
「運が悪かった。」「相手に見る目がない。」などと原因を外に求める「外的帰属」は、立ち直りは早いけど、同じ過ちを繰り返してしまいがちです。
「自分に魅力がない。」「変なことを言ってしまったせいだ。」などと原因を自分に求める「内的帰属」は自分を責め過ぎてしまい、しばらく立ち直れません。
どっちもどっちですが、原因を求めるなら中間的な考え方がベストなんでしょう。
成功した時 | 失敗した時 | ||
---|---|---|---|
内的帰属 | ・想いが伝わった。 ・努力が実った。 | ・自分がダメだった。 ・○○したせいだ。 | |
外的帰属 | ・運が良かった。 ・たまたま合った。 | ・運が悪かった ・相手が悪い。 |
失恋から立ち直る方法
失恋したら、あえて徹底的に考え、泣くだけ泣いた方がスッキリします。
失恋ソングを熱唱したり、失恋のDVDを観て泣きましょう。
失恋は精神的なショックであり、”心の傷”です。
そのため、心の傷を癒す行動をとるほうがいいでしょう。
逆に忘れようと合コンや次の恋愛に走ったり、イケイケの音楽を聴いてタオルを振り回していては、傷を抱えたまま冒険を続けることになります。
それでは、スライムにも負けてしまうでしょう。
また、同じような痛みを抱えた人と、恋バナをして、励まし合うのは有効です。
同じ傷を持った者同士で話し合うのは心理カウンセリングの手法にも用いられる方法でもあります。
SNSなどの間接的な距離でも効果はあると思うので、話してみてはいかがでしょうか。
失恋はうつになる可能性が高い
「失恋はだれでも経験するだろうし、よくある事だよね。」「ほっとけば良くなるよ。」と考えてはいませんか?
実は、「男女問題」は軽視できる問題でもなく、平成30年度厚生労働省の調査では20代の自殺率は「失恋が」一番多いのです。
さらに、海外では以下のような実験もありました。
ミシガン大学のアラン・テオ教授による「人間関係がうつ病に及ぼす影響」の研究では、「恋愛関係」、「家族関係」、「友達関係」のなかで「恋愛関係」が最もうつ病の誘発に影響を及ぼすことがわかりました。
25歳~75歳までの4,642人の男女を10年にわたって調査し、「相手はどのくらいあなたの気持ちを理解しているか」、「その人はどのくらいあなたを批判するか」、「その人はどのくらいあなたをイライラさせるか」などの質問をしました。
結果、不満は以下の3パターンが多くみられました。
恋人:自分の気持ちを理解しようとしない
家族:いちいちケチをつけて、褒めるない
友達:手伝っても、手伝ってほしいときは知らんぷりする
なかでも、満たされた恋愛をしている人に比べ、気持ちを理解してくれない恋人に不満を抱きながら恋愛している人はうつ病の発症率が2.2倍。さらに、苦しい恋愛をしている人は、シングルの人よりもうつ病の発症率が高いことがわかりました。
だからこそ、自分が傷ついた時や友人が傷ついた時は一緒に悲しんであげることが必要です。
もしも、身体症状が出ているときは専門家へかかることも考えておきましょう。
心理学でクスっと笑いたい時は以下の漫画がおすすめです。
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