介護業界では電子化やICT化が推進されていますが、思ったよりも進んでいないのが現状です。
業務も多く、多忙な介護職はデスクワークも少なくありません。
さらには、デスクに座っていると同僚や上司からのプレッシャーが強い風潮があります。
世間で話題のAIの恩恵を介護業界も受け、業務を効率よく最速でこなしたいとこです。
そのため、今回は話題のChatGPTを使った介護現場で使える報告書の書き方を解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- 介護現場でも使えるAIの活用方法を知りたい
- 電子化で業務効率を考えている
- 介護の報告書を最短最速で終わらせたい
AIで話題のChatGPTとは何か
ChatGPT(チャットジーピーティー)は、アメリカのOpen AI社が開発した、人工知能を使ったチャットサービスです。
質問に対して無機質な回答ではなく、まるで人間のように精度の高い回答ができるとして話題になっています。
また、Microsoft(マイクロソフト)が「Bing」の検索エンジンにAIによるチャット機能を搭載しました。
職場のインターネットでも検索エンジンにチャット欄が搭載されているのではないでしょうか。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIを上手に使うことがこれからの仕事を効率化するヒントとなることは間違いありません。
介護現場でChatGPTを使う際は個人情報の保護が必須
介護職がChatGPTを使うことで、仕事を効率よく終わらせ、業務に余裕ができます。
しかし、社外秘の情報や個人情報の取り扱いには注意が必要です。
ChatGPTは、ネット上の大規模なデータで一般的な知識を学びます。
そして、人間のフィードバックで微調整され、テキストの文脈や意図を把握し、文章を生成します。
入力したテキストが学習に使われるため、秘密にしたい事や個人情報は入力しないようにしましょう。
AIはあくまでも分析や文章生成の補助として使うのに適しているのです。
ChatGPTが使える介護記録や報告書の種類
具体的には、介護職は以下のようなデスクワークに使うのが向いています。
- 申請書や報告書の文章作成
- 売り上げや稼働率の分析
- 気になった内容を調べたり、文章の要約
- 業務メールやメッセージの作成
- 基本的なマニュアルなどの作成
ChatGPTを上手に使うコツはAIへの伝え方が9割
一部では「ChatGPTは使えない」、「精度が不安定」と言われます。
確かに、専門的な内容や質問によって、誤った情報を返すこともあります。
そのため、AIを実務で使うには、正確な指示内容を具体的に伝える必要があります。
基本的には以下の3点を踏まえて指示すると伝わりやすくなります。
- 「質問」:AIに求める具体的な内容
- 「背景」:AIが適切な回答ができるよう職種や場面など背景を指示
- 「制約」:AIに対して回答文のルールを指定
例えば、介護士がレクリエーションを調べたいと思ったときは、以下のように質問をします。
さらに、AIは一度答えた内容を学習し、その続きを教えてくれます。
このように、少し誤字や言葉の曖昧さがみられるものの、提案された内容で十分にイメージができます。
ただ、AIに専門性はないため、実務で使う前に見直しや確認作業が必要です。
ビー玉は高齢者には見えづらく、認知症の方が誤飲しないためにも、ピンポン玉にするなど工夫を添えてみましょう。
ChatGPTで実際に書いた報告書の例文
介護職で一番おすすめのChatGPTの使い方は、勉強会や研修などの報告書の作成です。
利用者に関わる個人情報が無く、報告書は基本的なベースが決まっているので正確に生成されやすいです。
試しに、「高齢者虐待防止・身体拘束廃止研修」を受けた場合の報告書をAIに指示すると以下のようになりました。
※「虐待」という漢字が自動で伏せて変換されています。
不適切な言葉を受けないようシステム側で指示した漢字が変換されましたが、内容は悪くありません。
再度同じ内容で指示してみると、違う形式で返してくれました。
ChatGPTはアカウントを作成すれば日本語でも対応していますが、上記の場合は少し修正が必要ですね。
ただ、文章校正だけで報告書が終わるなら、負担はだいぶ軽減されるでしょう。
次は、令和6年4月から介護職で必須資格となる認知症基礎研修の報告書をAIに作成してもらいます。
具体的な情報はなく内容は薄いですが、このまま提出しても問題ないレベルで仕上がっています。
会社の資格制度を利用して受ける場合、報告書を求められるかもしれません。
AIでベースを作り、文章校正をした後、指定された報告書で提出すれば数分で報告書が出来上がります。
まとめ
介護職は、業務に関わる外部研修や資格取得のために研修を受ける機会があります。
しかし、研修後は報告書の提出が求められることがあり、多忙な介護職にとっては苦痛です。
なかには、報告書の作成が嫌で研修を受けなかったり、残業してしまうことがあります。
報告書の作成はAIに任せて少しでも時間を作り、身に着けた知識でより良い業務にあたりましょう。
最後に、研修の内容はしっかりと内省し、自身のスキルアップに活かしてくださいね。
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