組織や集団に属しているとリーダーという存在が居ます。
その存在は集団の調和を保ち、進む方向へと誘導し、重要な意思決定が求められる中心的なポジションです。
リーダーは中心的なポジションであるため、中間管理職的な苦悩もありつつ、自分の意思を組織に反映しやすい立場にあります。
そのため、自身の成長も会社の成功もリーダーの良し悪しが大切になってきます。
心理学的にその良し悪しを決めるポイントは”上司のリーダーシップ”に表れています。
なので、今回はそのリーダーシップの特徴というのを解説していきます。
今回の記事は、現リーダーの方や新社会人、社内で成長したい・役職に就きたい人向けです。
良いリーダーの見分け方!PM理論
心理学者の三隅二不二が提唱したリーダーシップ論がPM理論と言います。
リーダーシップを「P機能(目標達成機能)」と「M機能(集団維持機能)」から考えました。
集団へ指示や叱咤激励をして生産性を高め目標達成に近づく能力。
一番いいのは右上のどちらも優れているタイプです。
身の回りの上司や自分自身はどこに当てはまるでしょうか。
嫌な上司!権威主義のリーダー
リーダーは部下からの意見をまとめ、アイデアや企画の反映を決定していきます。
ただ、リーダーにも上司がいて評価する立場でありながら、上司にも評価されています。
そのため、部下の功績をあたかも自分の手柄のようにしてしまうタイプが権威主義です。
自分の保身が最重要で、部下よりも自分の利益を大切にします。
このタイプはデキる部下を嫌います。
コンプレックスや劣等感、社会的地位への不安があり、出来ない部下を好いて、出る杭は権威で潰します。
とても厄介です。
出世にはこの上司を越えなくてはならないので、下についてペコペコしているだけでは良いように使われてしまいます。
かといって抜きに出るのも苦労します。
責任感がない!プライベート主義のリーダー
自分中心でプライベートを重視するタイプのリーダーは部下の仕事がどうであれ、勤務外であればオフモードになってしまいます。
最近は、過労などからワークライフバランスが見直され、プライベートを重視する傾向も強くなりました。
しかし、部下の期待やリーダー像では困っているときに助けてくれるのがリーダーです。
このタイプはプライベートも充実し、テキパキと仕事をこなして、人付き合いも良く、相談事にも親身で、褒めてくれて、部下を功績を立ててくれます。
完璧に見えますが、勤務外の仕事は全力で避けます。
理想ではありますが、部下の役割期待に応えることも時に必要になります。
この期待に反し続けると、信頼が徐々に失われ集団機能が崩壊していきます。
ただ、中間管理職は燃え尽き症候群(バーンアウト)になりやすいです。
一番大事なのは自分、そこを踏まえた上で周りに優しくなれる余裕を作りましょう。
トップダウンとボトムアップ
上司の立場では集団に対して指示することは立派な役割です。
指示の仕方にはトップダウンとボトムアップの2つの種類があります。
簡単に言うと会社の決定事項を上司から部下に下す指示方法です。
これは、権威を伴い即効性がある反面、部下の意思が反映されにくいのでストレスが溜まりやすいです。
部下の個々の意見をまとめ上げて最終的な決定を下す指示方法です。
これは、労力を伴いますが部下の意思が反映されやすく、ストレスも低く定着しやすいです。
理想の指示方法はボトムアップだと思います。
ただ、どちらも良し悪しがあります。
私たちの認知でもこのようなトップダウン処理やボトムアップ処理が使われています。
この図を見て多くの人が瞬時に「A B C」を先に理解したのではないでしょうか?
しかし、よく見ると「12 13 14」にも見えなくないですよね。
あらかじめ持っている知識や経験、期待から瞬時の理解をするのが脳のトップダウン処理です。
目に入った情報をよく見渡して断片から理解していくのが脳のボトムアップ処理です。
組織に求められる指示方法は場面によりますが、どちらのメリットも使っていきましょう。
どちらかで偏ってしまうと解釈や判断が歪んでしまうリスクがあります。
これらの特徴はリーダーのタイプの良い悪いを見分けるのにも使えます。
ぜひ、活用してください。
皆さんの楽しい仕事や幸せな生活を応援しています。
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