生涯で心の病気になる確率は?

 心の病気というのは誰にでも起こり得ます。


米国ハーバード大学のロナルド・ケセラーの推定では、およそ50%


生涯で2人に1人はカウンセラーや心療医にかかるとされています。


さらに、30%の人が12ヵ月以内に精神的不調を訴えていると報告しています。

日本では ”隠れうつ病率” が高い

 米国やヨーロッパ―圏はうつ病の生涯有病率は9%~16%ですが、最近の日本は年々増加して約7.5%と言われます。


この結果は、日本人のメンタルが強いというよりは、精神不調への理解が薄い事が考えられます。


また、女性は男性よりも2倍うつ病になりやすいと言われています。


さらに、自殺者の約 9 割に精神障害がみられ、その 4 割強はうつ病関連と推測されています。


うつ病にかかった人の4 人に3 人は医療機関を受診しておらず受診しても精神科にかかる人は 1 割に満たないという調査結果もあるそうです。



一般的に身体的な不調とは違い、心の不調となると受け入れられず、受診をためらってしまうのです。


実際、受診には周囲の人が説得してくるケースが多いそうです。

うつ状態はうつを悪化させる

minaa_keyさん

 うつを放っておいても良くなるとは限りません。

むしろ、ますます酷くなっていくほうが多いです。


その理由は、うつ状態の人はネガティブな事に敏感だからです。


テンプル大学のローレン・アロイは、うつな人とそうでない人に良い事と悪い事を書いたデタラメな性格診断を行いました。


すると、うつの人は自分にネガティブな情報を強く記憶し、ポジティブな側面は無視する傾向にあったのです。


ただこれは、当たり前です。

誰にでも落ち込んでいる時に無理やり元気を出そうとしても出来ない、といった経験があると思います。


「出来ない事をやれ」って言われるのと同じです。


こういう時は、元気を無理に出すより、違う事に目を向ける事が大事です。

心理カウンセリングの必要性

acworksさん

 心の不調はいつ、誰にでも起こります。


欧米では、心理カウンセリングは一般的です。


洋画のワンシーンでも、少し心を取り乱すと「カウンセリングを受けてきなさい。」というやり取りが当たり前のように見られます。


他国を見習うというよりは、もっと一般的なもので良いと思える環境を作る必要があります。


それが、結果的に必要な人が救われることに繋がるかもしれないからです。


ただ、私は本人だけではなく周囲の人の役割も大きいと思っています。


先ほどの、「うつがうつを悪化させる心理のメカニズム」があるように、一人では精神的に頑張れないほど、辛いときがあります。


そんな時、身近にいるその人にしかできないこともあるのです。


苦しんでいる人を見て、手を差し伸ばすことができる社会を願っています。

参考書籍

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この記事を書いた人

ブロガー┃公認心理師、健康管理士、介護福祉士
有益な心理学を発信し、心と生活の豊かさを応援。
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