誰にでも起こりうる「適応障害」とは何か。

心理記事
toyaさん

こんにちは。介護健康心理カウンセラーの西本です。
今回は誰にでも起こる適応障害のリスクについてお話いたします。

 適応障害という言葉を耳にしたことはあると思います。
職場でどんどんと元気がなくなって休職や退職をした人はいませんか?
その方は適応障害になってしまったのかもしれません。
自分には関係ないと思っても周りではすでに起こっているのです。

1.適応障害とは

まぽさん

 適応障害とはシンプルにストレスが身体に影響を与えて起こる状態と言えます。

精神疾患ではなく、至って正常に与えられたストレスが起こした心身の変化なのです。
ということは、誰にでも起こる可能性があるとも言えます。

起こる状況には3つの背景要因があります。
①外部要因:ストレスや職場などの環境
②内部要因:性格や考え方など心理面
③時間的要因:ストレスに被曝する時間


うつ病と適応障害は違います。
適応障害は外部からくるストレスが要因でうつ病はそれに加え、さらに性格や神経伝達物質の乱れなど内的な要因が強く関わります。

いまだにうつ病や適応障害を「あなたが悪い」と個人の問題にとらえる人もいます。
そんなことはありません。
本人のストレス許容範囲があったとしても、外部要因もあることを認識しなければいけません。
改善もせず個人の問題に考える人によって苦しむ人は増えていきます。

下の資料は厚生労働省がまとめた労働者の現状です。

資料にもあるように、ストレスがもとになった相談や労災、自殺などがみられます。
下の記事ではそうならないように今からできることをひとつお話しています。

あなたが仲間や上司として必ずやるべきこと
こんにちは!介護健康心理カウンセラーの西本です。今回は「あなたが仲間や上司として必ずやるべきこと」を一つだけお伝えします。それは、メンタルヘルス管理です。今回は仲間や部下のメンタルヘルス管理です。元気なく落ち込んでる人にどう接したらいいのか

2.要注意!適応障害の症状とは

 適応障害には以下の症状があります。

身体精神行動
頭痛、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、便秘、めまい、立ちくらみ、肩こり、倦怠感、しびれ、睡眠障害、食欲不振、息苦しさ、喉のつまり、胸の締め付け、胸の痛み、声量減少、難聴、湿疹、五感障害、月経障害、体臭増加など不安、抑うつ、イライラ、意欲低下、集中力低下、自責思考、他責思考、記憶力低下、希死念慮など遅刻、欠勤、飲酒や喫煙の増加、拒食や過食、暴力、自傷・自虐行為

これらの症状は仕事の疲れだと考える人が多いでしょう。
疲れて症状が発生しているという事は「心身を休めてくださいね」って危険信号を出しているということです。それをほったらかしにして心身に負荷をかけすぎると動けなくなってしまうのです。

ストレス解消や休む方法はとにかくストレス源から距離を置くことです。
気分転換に温泉やマッサージ、旅行に行ったって構いません。
美味しいものを食べたり好きな映画を見たり、興味があって負荷のかからないものが良いでしょう。
休みだから何かをしなきゃと考える人もいますが、ぼーっと座っているだけでもいいんです。
それだけでもストレスを咀嚼・排出していきます。

3.上司や企業がやるべきこと

 ブラックな人間や企業がまだまだ世の中に多いことは否めません。
それによって苦しんでいる人が居るのは事実です。
しかし、それを続けていては監査が入り、場合によっては訴訟に発展してしまうこともあるでしょう。

上司ができることは精神論で片付けず、個人かシステムに問題があるのかを考えて介入することが大事です。決して指導・監督不足で自分の責任になることを恐れうやむやにしてはいけません。

企業側にはやることがいくつもあります。
「あなたが仲間や上司として必ずやるべきこと」にも書きましたが、産業医の設置、安全・衛生委員会の設置により安全の確保と予防や早期発見が大事とされています。

厚生労働省は「労働者の心の健康の保持増進のための指針」というのを企業のマニュアルとして定めています。以下はその内容を一部抜粋しています。

①セルフケア

教育研修や情報提供で守る力を備える。
・ストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解
・ストレスチェックなどを活用したストレスへの気付き
・ストレスへの対処

②ラインケア

組織や上司ー部下のラインで早期発見する。
・職場環境等の把握と改善
・労働者からの相談対応
・職場復帰における支援、など

③事業場内産業保健スタッフ等によるケア

全てが円滑に進むよう計画を立てて予防する。
・具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案
・個人の健康情報の取扱い
・事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口
・職場復帰における支援、など

④事業場外資源によるケア

個人や企業を守る第三者の存在
・情報提供や助言を受けるなど、サービスの活用
・ネットワークの形成
・職場復帰における支援、など

4.さいごに

 私にはペアを組んで大会に出た他部署の同僚と一緒に飲みに行く仲のいい優秀な先輩がいました。

しかし、その二人は仕事の重圧で適応障害になってしまいました。

先輩は復帰して元気を取り戻し、今でも優秀に働いています。

同僚は状態が悪化してしまい、入退院を繰り返し今も戦っています。

自分の知らぬ間にそんなことが起こっていて何もできなかったのは今でも悔しく思います。

身近に苦しんでいる人が居る。

そんな現状を変える手を差し伸べられるように、一人一人が心身の健康に関する知識を理解できるようにするのが私の思いです。

ぜひ、本記事の内容を見て心身の健康を維持できるように願っております。


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